【2020年最新】資産が読めないと社会人失格!10分で分かるようになった資産の読み方
皆さんこんにちは
syouheiです!
前回はPL(損益計算書)について書いていきましたね。
まだ見てない方はこちら↓
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そして今回は財務3表の2つ目である、
BS(貸借対象表)について書いていきます。
BSが読めるようになると、
働く会社、または投資する会社の安全性がわかるようになったり、
会社が持つ資産や会社が払負債がわかるようになります。
今回は下記の3つのセッションで書いていきます。
では、体験していきましょう!
BSとは何か
まずはBSとはそもそも何なのか
について書いていきたいと思います。
BSとは、最初にも軽く書きましたが
貸借対照表の略称で、
- 期末時点での会社に存在する財産の状態を表す。
- 会社資金の調達と運用を表す。
の2つが読めるものになります。
と言っても、調達や運用?財産の状態?
言葉で言われてもわからないですよね。
でも、大丈夫です!1つずつ理解していきましょう!
まずは下の図を見てください。
これがBSを図で表た時のものです
この図を簡単に説明しますと、
右でお金を調達(借りて)左で運用(購買や売買)をします。
左で運用したお金(資産)から調達したお金(負債)を返すと純資産(財産)が出ます。
これがBSです。
例えば、
ここに1個100円のリンゴがあります。
私が皆さんに100円を貸しますので、(必ず返してください。)
リンゴを買って他の人に150円で売って来てください。
皆さんの手元にはいくら残りますか?
そうです。20円ですよね!
これがBSの見方です。
もう一度この図を見てください
皆さんは、私から100円を借り(調達)ましたよね。
つまり私から100円の負債をしています。
↓
皆さんはそのお金でリンゴを買い(資産)150円で売りましたよね
これが運用です。
↓
そして売り上げた150円から借りてた100円を返すと、
皆さんに残る50円が皆さんの純資産になります。
これが、BSの見方と流れです。
では、BSの運用状況と調達状況とは何のか。
資産や負債とは何なのかについて書いていきます。
これについて書いていきます。
運用状況と調達状況について
ではまずは、
運用状況について書いていきたいと思います。
運用状況とは、
先ほどのリンゴの通り、調達した資金などを用いて
商品の購入したり商品を売買したりする事=(資産)が運用状況になります。
そしてこの資産は2つに分かれます。
それが、流動資産 と 固定資産 です。
この流動資産と固定資産の違いは回収スピードの長さによって変わります。
下の図を見てください。
例えば、先ほどのリンゴは
流動資産と固定資産のどちらに入ると思いますか?
リンゴは流動資産に入ります。
どうやって流動資産と固定資産を見分けるのか
それは、回収スピードの長さによって分かれます!
回収スピードとは現金の回収スピードを表ています。
様々な基準があるのですが、流動資産と固定資産を分ける目安は一年とされています。
例えば
リンゴを10個買って3個売れたとします。
3個分の現金はもちろん流動資産に入ります。
また、残っている7個は在庫だが、売れればこのリンゴは現金に変わります。
その他にもリンゴを売った後、後払いとして残る売掛もすぐに払ってもらうわけではありませんが、月末など期限が来たらすぐに払ってもらえますよね。
このように現金の回収スピードが短いものが流動資産になります。
では逆に固定資産とは何なのか
例えばリンゴをキッチンカーで調理して売ろうとして
キッチンカーを100万円で買ったとします。
キッチンカーで売り上げが上がったとしても、100万円分の元がすぐに現金に変わらないですよね
何年もかけて現金を回収していきます。
この回収スピードが長いものが固定資産になります。
では次に、調達状況について書いていきます。
負債とは
銀行などから借りている返済しないといけないお金の事になります。
そしてこの負債も
流動負債 と 固定負債
に分かれます。
この2つの負債も先ほどと一緒で返済期間の長さで分かれます。
この長さも1年を目安に分かれ、
例えば、
自分で他社から商品を購入して後払いする買掛金や
1年以内に返すからお金を貸してと銀行などに返済する借金が流動負債となります。
固定負債とは
逆に返済に1年以上の余裕がある負債で、1年以上、後に銀行などに返済する借金の事を言います。
例えば、
10億円でリンゴ生産工場をつくる時に社債として発行して工場を建てたり、
銀行からお金を借りて工場を建てた場合、
工場を運用して10億円返すのに数十年かかりますよね。
このように長期的にお金を返していくものを固定負債と言います
このように、返済期間の長さに応じて流動負債と固定負債に
分かれるのですが、
調達状況の中には返済不要のものがあります。
それが、純資産です。
このように純資産も
株主資本 と その他の資産
の2つに分かれます。
株主資本とは
株主から投資を受けた資本金や前年度の経営で余った利益(利益余剰金=純利益)
などの事を言います。
その他の資産は
評価換算差額や新株予約権などがあります。
評価換算差額とは、
会社の価値の事を言います。
例えば、
皆さんが自分の会社を売るとします。
毎年100万の利益が出る会社だった場合
皆さんならいくらで売りますか?
もちろん、100万では売らないですよね。
その会社が5年間見込めるとすれば会社の値段は100万円では売らず500万で売りませんか?
このように、
評価換算差額とは、その会社の価値のことを言います。
新株予約権はまた別の機会でお伝えしますが、
詳細だけ残しておきます。
仮に会社の株式を1株1000円で買えるという条件のこと、
「権利」であることから、行使するかは自由。新株予約権の行使によって発行される株式数や、新株予約権を行使できる期間などの権利の条件は、あらかじめ発行前に決められ取得する人との間で合意がされている。会社の従業員にこの権利を与えると、頑張って会社を成長させて、高く株を売ろうとなり、従業員と会社でお互いにメリットにもなる。また自社の現在の株式よりも割安の価格で社外に発行すれば資金を集めやすくなる。ただ新株予約権はさまざまなメリットとデメリットがある
これで、運用状況と調達状況が理解できましたね!
では、最後にまとめに入っていきましょう!
BSのまとめ
ではこれまでのBSのまとめをやっていきましょう。
BSとは上記の図のように、
右側で資金を調達します。
調達資金には返済が必要な調達資金と返済が不要な調達資金に分かれます。
その中でも、返済必要な調達資金は流動負債と固定負債に分かれます。
流動負債とは、返済期間が短いものをいい 固定負債とは、返済期間が長いものを言います。
右で調達した資金を左側で運用します。
運用状況も2つに分かれ、
流動資産と固定資産に分かれます。
流動資産とは回収スピードが短いものを言い、
固定資産は回収スピードが長いものを言います。
ではここで問題です。
下記の3つのうち、東京ディズニーランドを運営するオリエンタルランドのBSはどれでしょうか
ヒント
- ディズニーランドを運営するには大きな土地と建物が多い
- ずっと黒地経営なので純資産は?
- 信用格付(評価換算差額)の評価がAAで財務体質が良い
答えは、1になります。
なぜ1になるのか、説明していきます。
まず、土地が広く建物も多いので固定資産が多いことから
3はまず外れます。
次に、ずっと黒字経営で純資産が多く、信用格付けがAAで財務体質が良いこと事から
すぐに返済が必要な負債よりすぐに払える資産の方が大きいと考えられる。
上記のように流動負債より、流動資産が大きいのは1になります!
ここで、1つ最後まで読んでくださった皆さんにおまけにもう1つ
流動比率について書いておきます。
流動比率とは
会社の短期的な財務指標のことを言います。
で計算され
この割合が大きければ会社は安全性が高く簡単には潰れません。
逆に小さいと安全性が低く潰れやすくなります。
一般的に200%以上が望ましいとされていますが、
日本では信用情報が発達しており、150%ほどでも良いとさえています。(日本は売掛金の未回収のリスクが低い)
これでBSについては終わりになります。
BSが何なのか。表を見ても理解できなかったものが理解できるようになり
また、会社のBSがどれかも見れるようになりましたね!
次回は財務3表の最後CFについて書いていきます。
ではまた次回!